リリースノート · 2026年10月15日

Megastructure Arc 2.1.5

Arc 2.1.5 では、時間のかかるリクエストや問題の起きたリクエストでも API エージェントが安定して動くようになりました。応答は既定でストリーミングになり、出力を続けている長い応答が 5 分で打ち切られることはなくなりました。プロバイダーがレート制限、過負荷、一時的な障害に陥ったときは、Arc は未完了のステップだけを再試行し、完了済みのツール処理をもう一度実行することはありません。設定に関わるエラーからはそのエージェントの該当する設定を直接開けるようになり、エージェント設定では各値の出どころが表示されるようになりました。

現行リリース

API エージェントのストリーミング、プロバイダー復旧、該当する設定を開けるエラー表示

Windows 10/11(64-bit)、または Apple シリコン搭載の macOS 11 以降。同梱のローカル AI には macOS 26 以降が必要です。コンピューター操作には macOS 14 以降が必要です。

主な変更

  • API エージェントの応答が既定でストリーミングになりました。新しい API エージェントはストリーミングを使い、アップグレードすると、組み込みプロバイダーの既存のエージェントと保存済みセットアップもストリーミングに切り替わります。「応答の期限」(既定 300 秒)は新しい出力を待つ時間だけを制限するようになったため、出力を続けているストリーミングの応答は 5 分を超えても続けられます。どの応答にも上限は引き続き適用されます。一括受信で保存されたカスタムの OpenAI 互換エンドポイントは、そのまま一括受信を使います。拒否の理由としてストリーミングの設定を挙げたプロバイダーには引き続き一括受信のリクエストを送り、ストリーミングのリクエストを無視して応答を JSON でまとめて返すエンドポイントでは、その応答をそのまま使い、2 回目のリクエストは送りません。エージェント設定では、API エージェントと自己ホストサーバーのエージェントに「応答の受信方式」が表示されます。「ストリーミング」「一括受信」のほか、実行中のエージェントのプロバイダーがストリーミングを拒否している間は「一括受信(プロバイダーがストリーミングを拒否)」と表示されます。
  • API エージェントと自己ホストサーバーのエージェントが、プロバイダーの障害から復旧できるようになりました。プロバイダーがレート制限、過負荷、一時的な障害に陥ったとき、Arc は未完了のモデルステップだけを約 20 秒後、さらに約 3 分後に再試行します。エージェントが完了したツール処理はもう一度実行されません。プロバイダーが原因不明のエラーでストリームを終えた場合は、約 3 分後に 1 回だけ再試行します。待ち時間はプロバイダーの Retry-After に従い、待つと復旧の合計時間が 10 分を超える場合は、Arc は一時停止して最も早い再試行時刻を表示します。プロバイダーが拒否したリクエスト(キーの拒否や利用枠の上限など)や、API プロバイダーへのリクエストで結果がわからないもの(送信後に接続が切れた場合)を、Arc が自動で再送することはありません。そうした場合や再試行を使い切った場合、エージェントは未完了のステップを保留し、あなたの操作を待ちます。自己ホストサーバーやモデルファイルが接続を切った場合は、これまでどおり、再び応答した時点ですぐに 1 回だけ再送します。これまでの 20 秒後と 60 秒後の見えない再試行は、この仕組みに置き換わりました。
  • 復旧中は、ルームのカードにプロバイダーのエラー、待機中の返信の数、コピーできる復旧の詳細(プロバイダーが送ってきた場合はリクエスト ID や生成 ID を含む)が表示され、再試行が予定されている間はカウントダウンと使用済みの再試行回数も表示されます。「未完了ステップを今すぐ再試行」では、プロバイダーのクールダウン中でなければそのステップをすぐに送信し、「再試行を一時停止」で予定された再試行を保留します。エージェントを停止すると復旧は取り消されます。その間にエージェントへ送った返信は待機し、ステップが完了すると順番どおりに実行されます。未完了のステップ、完了したツール処理、トークン数、再試行回数は保存されるため、Arc の再起動後にエージェントが再開すると復旧も続きます。再起動で中断されたリクエストは一時停止のままとなり、結果が不明であることが示されます。エージェントのモデル、キー、フォルダー、ルームへのアクセスが変わったあとは、Arc はそのステップを再開しません。「プロバイダー復旧」は既定でオンです。エージェント設定 → 詳細設定でエージェントごとにオフにでき、その場合も失敗したステップは、再試行するかエージェントを停止するまで待機します。モデルファイルで動くエージェントでも、ローカルモデル向けの表現で同じカードが表示されます。
  • エラーから関係する設定を開けるようになりました。API エージェントの応答がタイムアウトしたときや、プロバイダーがリクエストを拒否して温度、思考レベル、出力トークン数を指摘したときは、エラーに「該当する設定を開く」が表示されます。そのエージェントのエージェント設定が開き、「応答の期限」(詳細設定を展開)、「1ステップあたりの出力トークン数」、「温度」、「思考」のいずれかに移動します。何も保存せず、リクエストも再試行しません。応答ごとの上限で打ち切られた応答では、「応答の期限」ではなく「1ステップあたりの出力トークン数」を示します。
  • エージェント設定に、各値の出どころが表示されるようになりました。実際に使われる値には「Arc の既定値」「エージェントの設定」「モデルの既定値または上限」のいずれかが付きます。新しい API エージェントと自己ホストサーバーのエージェント、および「温度」欄を空にした場合は、Arc の 0.2 ではなく、モデルまたはサーバー自身のサンプリングの既定値を使います。以前に作成したエージェントは、欄を空にするまで保存済みの温度を使い続けます。温度を無視するモデル(Anthropic の API のモデルや OpenAI の GPT-5 系モデルなど)では、「温度」は説明付きで無効になります。新しいエージェントがプロバイダーのカタログから取得したコンテキストウィンドウはモデルの値として表示され、自分で入力した値は「エージェントの設定」のままです。
  • エージェントのセッションジャーナルが、あなたのアカウント専用になりました。macOS では、完全なツール結果や保存された復旧状態を含むことがある各エージェントのセッションジャーナルを、Arc が開くたびに、あなたのユーザーアカウントだけが読み取れる設定にします。

修正と改善

  • API エージェントが、モデルの上限を超える出力を求めなくなりました。プロバイダーのカタログにモデルの出力上限が載っている場合、API エージェントの 1 ステップあたりの出力の予算はその上限に抑えられ、エージェント設定に「モデルの出力上限により N に制限されます」と表示されます。保存したそれより大きい値は、そのまま保持されて表示されます。
  • 「upstream」を含むプロバイダーのエラーで、エージェントが一括受信に切り替わることはなくなりました。Arc がストリーミングなしでリクエストを再送するのは、プロバイダーの拒否が stream または stream_options の設定を指している場合だけです。そのため、上流や下流のサービスに触れた拒否など、関係のない拒否は 1 回報告されるだけで、再送されることも、エージェントが一括受信のままになることもありません。

動作環境

Windows 10/11(64-bit)、または Apple シリコン搭載の macOS 11 以降。同梱のローカル AI には macOS 26 以降が必要です。コンピューター操作には macOS 14 以降が必要です。